曇りの夜は暖かい

兎にも角にも朝が来たら起きなければいけない。

髪や爪を切るということ

髪を切ったのはいつだったろうか。そろそろ伸びてきた髪を切りたいと思い始めている。髪を切る時期は大抵いつも同じような気がする。私の場合は、何かの節目に切ることが多い。そういう時、人はどうして髪を切りたくなるのか。

髪の長さは人の心とどこか通ずるものがあるように思う。爪もまた髪と同じで、最近は爪の長さを意識している。大抵気持ちが落ち着かない時や思考がまとまらない時は、爪が伸びているのだ。爪を切ったからといって何か問題が解決するわけではないが、爪を切るとなぜか気持ちは落ち着く。

自分の体の一部を切り離すということ、髪や爪が伸びるのにはそれぞれの時間があるということ、そこには神秘のようなものさえ感じてくる。

自ら自分の髪や爪を切り、それを捨てることで、同時にそれ以外の何かも切り離し捨てている。髪や爪を切るということは、そこに流れていたそれまでの時間を断つということにもなるのだろうか。

もし、髪や爪が人の記憶に繋がっていて、そこに流れていた時間の記憶だけを消してしまうようなことができたならと、自分でも分けの分からないことを考えてみる。

 

夜に爪を切るのはなんとなく避けているから、明日の朝に爪を切ろう、そう思った。