曇りの夜は暖かい

兎にも角にも朝が来たら起きなければいけない。

繊細なはちみつ

鍋に豆乳を1カップ入れ、チャイのティーパックをひとつ放り込む。ごく僅かな火で静かに煮詰める。決して、煮立たせてはいけない。静かにその時を待つ。

夏の暑さでとろとろに溶けたはちみつをたっぷりと入れる。甘い香りがスパイスの異国の香りとともに引き立つ。

 

忙しく動いている脈を落ち着けるには、これがちょうどいい。私の中ではこれが一番疲れた頭と体を癒やす至福のときなのだ。

 

はちみつといえば、はちみつは繊細らしい。はちみつの入った容器を強く置くと、それが結晶の要因となり、硬化してしまうようだ。実家にいた頃、クマ型の容器に入ったはちみつを私が手にしようとすると、母はよく「やさしくしてあげてね」と言っていた。

 

たとえ何であっても、物を大切に扱う人を見ると、心が暖かくなる。

それはなぜなのかよく分からないが、そういう人を見ると、自分も物は大切に扱おうと思うのだ。

 

温かいチャイティーを飲みながらこうしてキーボードを打っていると、段々と眠たくなってくる。明日、仕事は休み。何をしようか、おそらくまた明日も仕事のことを考えるのだろう。