母が勤める職場の上司からエビをもらうことになったらしく、実家に急遽ガラスの水槽が設置された。もちろん、食べるエビではなく2cmほどの”育てる”エビだ。
もともと実家には、エビと同じような経緯でメダカをもらい、メダカの学校(発泡スチロールの水槽)が設立されている。
エビとメダカは相性がいい。なんでも、メダカはエビの脱皮した殻を食べる。殻はカルシウムが豊富に含まれているので、栄養を摂るには効率がいいらしい。
そしてエビは、メダカの食べ残しや苔を食べる。なんともエビは健気な生き物なのだ。
エビは、繊細でもある。
農薬にとても弱く、水草は国産の無農薬のものに限る。水温の変化にも弱く、1度の温度差でもショックを受けてしまうらしい。
なんともデリケートな生き物なのだ。
前にも一度、実家でエビを飼っていたことがある。熱帯魚のいる中で、スイーっスイーっと最も活発的で、自由に泳いでいるように見えた。
繊細ながらも自由奔放に生きている。健気に苔を食べながら。
子供の頃、そんな姿をじっと眺めるのが好きだった。
エビが来るのは明日。水槽の水草を整える。