曇りの夜は暖かい

兎にも角にも朝が来たら起きなければいけない。

迷子

日記のようなブログを初めて5日目。何かを書こうとすると何も書けなくなる。3行書いては2行消し、また3行かいては3行消すので、なかなか進まない。かれこれ1時間、ノートパソコンのキーボードを不連続的にカタ、カタカタカタ、カッカッカッカッと鳴らしている。そろそろ諦めて近所の散歩に出ることにした。

外に出ると、ガッ、ガッ、ザーッ、ガガッという聞き慣れない大きな音が遠くの方で鳴っていた。滅多に雪の積もらない地域で雪が3mm程積もったので、雪かきをしている人を何人か見かけた。家から数十メートルほど歩いてから、出そうとしていた郵便物のことを思い出し、来た道を速歩きで戻る。出かけるとき、毎回何かしらの忘れ物をしているような気がする。それは鍵だったり、スマートフォンだったり、水筒だったり、診察券だったり、その時によって様々なのだが、とにかく何かしら忘れているものを靴を履いて家を出てから思い出すのだった。ぼーっとなにかを思ったり考えたり、何も考えていないこともあるのだが、気がつくとぼーっとしていることが多く、それは突然停電する時と同じように、突然「あっ」と我に返る。たいていその「あっ」は、頭の中で発するのだが、時折声に出してしまうこともあった。

ぼーっとしてしまうのは歩いているときも同じで、よく道を間違える。気がつくと曲がるべき場所を曲がらずに、そのまままっすぐ歩いていってしまうことがある。車を運転しているときもよく道を間違える。道を間違えるというのか、曲がるべき道を逃すというのか、そういうことがあるためにナビゲーションに見放されることがよくある。ナビに見放されるというのは、勧められる道を進まずにナビが勝手に予定した時刻に到着しないと、ナビがこんがらがるのか着いたことにするのか強制的に終了するのだ。そうなるとこちらはナビ以上に混乱してくる。車を運転するようになってから方向音痴は多少軽減されたものの、一つ道を間違えるともうどこにいるのかよく分からない。地元でさえも迷子になる。この前は車で10分ほどで行けるはずの歯科医院に20分もかかってしまった。その時はもういよいよだと思った。